代田橋駅を降り、目の前にいきなり立ちはだかるカレー屋があった。
なんとも古びたカレー屋は、親父が1人でやっていて、カウンターが
4席か5席のみ。終電まで営業していた為、やはり気になった。
一度足を運んだことがあるが、カツは揚げたてでサクッとしてるのに
何故か全然美味くないカレー屋だった。二度目はなかった。
で、ちょっと前に「代田橋にカレー屋が出来るよ」と聞いた。
聞いた相手はカレー筋の人ではなく音楽筋の知人で、それというのも
DJ 49がカレー屋を開くというものだった。それからほどなくして
その跡地にオープンしたのがココ、「C.R.E.A.M.」なのである。
名前はもちろん、Wu-Tangのそれなのだけど、
「C」はCA$HではなくCURRY。「R」はROUX。
CURRY ROUX EVERYTHING AROUND ME。ということ。
真偽の程は不明。
店はキャパは当然以前と同じながら、店構えは随分と変貌を遂げた。
現在のメニューはチキンカレーとハーブティーと至ってシンプル。
今後もメニューは増えるらしいけど、取りあえずは件のチキン。
バックボーンは色々書く必要がないと思うので、割愛するけど、
なんとも、オーソドックスな、それでいて優しいカレー。
スパイスは十分にいい香りを醸し出してるし、味も柔らかい。
語弊を生みそうだけど、確実に女性ウケするカレーだと思う。
ある意味カフェ的、というか。故に自分的には美味いのだけど
少々パンチにかける。あと、コクというか深みが足りない。
但し、これはこれで、というかこっちの方が需要は必ずあると思う。
もちろん、まだ改良の余地はあるとは思うけど、この線で
行く方が息が長そうにも思える。
DJ 49とも話したけど、例えば、ホールのままのスパイス。
現状、かなり細かくなるまでみるミルで轢いているが、
自分なんかはホールのままの方が良い場合もあるのだけど、
多くの人はそれを舌触りが悪いということで、敬遠するだろう。
自分は基本的に食べること専門なので、ただ自分の好みのカレーを
探して食べて満足していればいい話だけど、それを商売にするのは
改めて至難の業、というか、ある程度万人受けを考えなきゃならん、
とかコストの面なんかもあるし、一筋縄じゃいかないことを実感。
まぁまぁ、日々改良を考えているDJ 49の成果を見守る為にも
ちょくちょく足を運んでみたい。気になった方は是非うかがって、
色んな意見を聞かせてあげて欲しい。
「C.R.E.A.M.」
東京都世田谷区大原2-26-5
Tel:03-6379-5828
11:30 - 24:00 (CHILL OUT FOR 4HOURS)
定休:日曜